2021年9月3日 2:25 pm

介護の現場で「社会参加活動」と聞くと、とても漠然としていて「難しい」「大変」なイメージが強く、具体的に何をすることが社会参加活動なのかよくわからない人が多いと思います。

 

ですが、難しく考える必要はなく、物凄く簡単に言ってしまうと「施設の外に出る」ことが社会参加活動に繋がると考えています。

 

例えば公園に散歩に行って近所の人に挨拶をするだけでも良いし、落ちているゴミを拾えば立派な地域貢献活動になります。

とにかくまずはデイの外に出て外の人や物、環境と繋がることが大切なんだと思います。

 

 

デイサービスのサービス時間中、スタッフがトイレに連れて行ったり入浴介助したり食事介助をしたりいわゆる「お世話をする」ことだけを考えていると、社会参加つまり外と関わる機会はほとんどありません。

 

スタッフが意識をしないと、外との関りを持てないまま時間が過ぎて行ってしまうのです。

 

そして外との関りを持てないまま時間を重ね、気が付いたらスタッフも利用者さんも外の世界から取り残され、社会の常識からズレた時代遅れの「介護村」の住人になってしまうのです。

 

「介護村」の住人は、何かを諦めたような、大切なものを失ってしまったような表情で、誰かに決められたことを言われたまま、ただただこなしていくだけの生活を送っていくことになります。

 

 

デイサービスはそんな場所ではありません。

 

 

そうならないよう、スタッフは意識的にデイの外に出ること、外の人や物、環境と触れあう機会を作っていかなくてはいけません。

 

そのための仕掛けを作ることが「社会参加活動」だと考えています。

 

 

 

施設の外に出る一歩が、社会参加活動への最初の大きな一歩になります。

難しいことは考えず、できることから始めていきましょう。

 

野村

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