2021年5月15日 1:52 pm

「この利用者さんは認知症です」

「この利用者さんは片麻痺です」

「この利用者さんはふらつきが強いです」

 

 

介護の現場では、利用者さんができないことばかり見てしまうことが多くあります。当然、ケアをしていく上で利用者さんの安全のために状態を把握しておく必要はあります。

 

ですが、デイサービスで自立支援をする上で大事なことは、利用者さんが「できること」です。

 

利用者さんが「できること」「やりたいこと」はまだまだたくさんあります。その「できること」「やりたいこと」にスポットをあてて、できる場・やれる場を作る。それがデイサービスで行うべき「活動」です。

 

 

最近行ったさんえすでの活動は、しょうぶ湯に使うためのしょうぶを採りに行ったり、今年もプチトマトの苗を買ってきて植えたり、花の苗を買ってきて植えたり、おやつの桜餅を作ったり...

 

 

 

 

 

デイサービスの中でできる活動の中から利用者さんに合わせた活動を選ぶのではなく、利用者さんができる活動・やりたい活動をデイサービスが用意する。

 

そして、どんどん活動の幅を広げていって利用者さんが活き活きと前向きに生活を続けて行くことができるよう支援していくことがデイサービスの役割だと思います。

 

 

当然ご利用者さんは一人ひとり違うので、必要な活動は一人ひとり違います。それを施設の都合でご利用者さんをひとまとめにしてしまい参加させている、利用者さんにとって「やりたくない・できない・必要ない活動」は何の意味もありません。施設の自己満足です。

 

 

利用者さんにとって本当に前向きに取り組むことができる活動をしている時の、充実した利用者さんの表情を見ることができるよう、これからも色々な挑戦をしていきたいと思います。

 

 

野村

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