2018年11月8日 11:23 am

昨日、ある利用者さんと一緒に近くのホームセンターに花と土を買いに行き、玄関にあるプランターに植えました。

 

 

これから、その利用者さんがデイに来る日は毎朝花に水をやって、お世話をしてもらおうと思っています。

 

最近その利用者さんは、他の利用者さんたちがみんなでレクをしている時も参加せずにひとりで席を離れたり、机に突っ伏して寝ているふりをしてみたり、少し自分の心の居場所がなくなってしまっているような様子がみられるようになってきていました。

その利用者さんにデイサービスの中で何か「役割」を持ってもらい、自己肯定感を感じて前向きな気持ちで生活を送れるようになってもらいたいと思い、さんえすの花の管理という「役割」をもってもらうことにしました。

 

今まで自分でできていたことができなくなってきたり、本当はまだできるのに・やりたいのに「危ないから」「どうせできないから」と役割を奪われてしまっている高齢者の方は少なくありません。

役割をなくしてしまった人は、「何をしても怒られる」「自分は何もできない人間だ」と尊厳を失って生活の意欲をなくしていってしまいます。

 

ご家族さんや介護をしている方は、もちろんそんなことはわかっていると思います。ですが、頭ではわかっていても毎日忙しい中で介護をしているとそんな余裕がないと思います。それも痛いほどわかります。

 

 

利用者さんがどのような状態になったとしても尊厳をもって意欲的な生活を続けることができるように支援するのがデイサービスの役割です。

どんな人でも、自分の役割や存在意義を感じ「自分はここにいていいんだ」「自分は必要とされている」「誰かの役に立っている」と思えることで、見違えるほど表情や行動が活き活きしてきます。

 

 

今朝もさんえすに着くと、水をあげながら色んな色に咲いたパンジーを嬉しそうに見ていました。

 

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